前回大会4強の神村学園(鹿児島)が、U-17W杯インドネシア大会の日本代表MF名和田我空(2年)の2戦連発などで、神戸弘陵(兵庫)を2-1で下して、準々決勝に進出した。

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U-17日本代表MF名和田が、2年生と思えぬハイパフォーマンスで2戦連発し、3回戦突破に導いた。

決勝点は、1-1で迎えた後半31分に生まれた。名和田が、右CKのこぼれ球を右足でシュートすると、相手GKにはじかれた。だが、瞬時に反応。「いいところにこぼれてきた」というボールを自ら回収した。今度は、シュートを打つと見せかけたフェイントで、スライディングしてきた守備を1人かわし、豪快に左足を振り抜いた。「相手が見えていました。入ったと思った」という値千金弾となった。

有村圭一郎監督(46)が「(神戸弘陵から)よく研究されてて、自分たちのリズムでサッカーができなかった」と話し、相手のパスサッカーに翻弄(ほんろう)され、苦戦する場面も目立った。

だが、名和田だけでなく、ベルギー1部リーグ、ゲンクへ加入するU-17日本代表DF吉永、来季からJ2仙台入りするFW西丸を擁す強力なタレント布陣で底力を発揮。競り勝った。

4日の準々決勝は、近江と対戦する。前回大会は世代NO1ストライカーと評されたFW福田師王(ボルシアMG)、来季J2いわきに期限付き移籍するC大阪MF大迫塁を擁しても、4強止まりだった。エースンバー「14」を背負う2年生MFは「次も苦しいゲームになると思うが、しっかり勝ちきって、去年(4強)を超えたい」。さらなる飛躍を誓った。【菊川光一】

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