過去5度の優勝を誇る市船橋(千葉)はPK戦の末に青森山田に敗れ、決勝進出はならなかった。

J2清水エスパルスに内定しているFW郡司璃来(3年)は得意のスピードを生かし裏に抜けて3本のシュートを放ったが不発。今大会5得点で終わり「自分の力不足でチームを勝たせられなかった」とエースとしての責任を口にした。

立ち上がりで受けに回り、前半15分まで攻守でアグレッシブな市船スタイルが出せなかった。1失点した後から徐々にエンジンがかかり、後半はギアを上げ同点に追いついた。PK戦では1人目と4人目のキッカーが相手GKにストップされた。郡司は5番目のキッカーだったが、郡司が蹴る前に勝負はついた。

敗れはしたが、チームは12大会ぶりに国立のピッチを踏んだ。郡司にとって初の全国選手権で「国立はみんなが立ちたい舞台。ただ、決勝の国立を目指していたので、それがかなえられなかったのは残念」と話した。

市船橋での3年間を通し、メンタル面の成長に手応えを感じている。特に夏以降、試合中にイライラして自滅する場面も激減した。「人間として、特にプロ入りが決まってから、メンタルを変えていかないといけないとは思っていた。メンタル的には成長できたと思う」と振り返る。間もなく清水でのプロ生活がスタートする。「子供たちに憧れられる選手を目指している。しっかり結果を残して、子供やサポーターに応援される選手になっていきたい」と抱負を語った。

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