セレッソ大阪は14日、本拠地ヨドコウ桜スタジアムで始動し、新体制記者会見を開いた。

会見には今月下旬に合流予定のブラジル人、FWヴィトール・ブエノ(29)をのぞく、新加入5選手が参加した。

川崎Fから完全移籍で加入したDF登里享平(33)は「川崎一筋で、そのまま引退も考えていた」と打ち明けたが、東大阪市生まれのベテランは、かつてC大阪のファンだったといい「2000、2005年に(あと1歩で)リーグ優勝を逃したのを見てきて縁があり、大阪の地で一緒に悔しい気持ちをしたC大阪に入団し、リーグ優勝に導けたら」とあいさつした。

この日着用した、クラブカラーのピンク色のシューズは、急きょ用意した女性用だったといい、サイズが小さくて「血が通っていません」と、サポーターとのイベントでは大爆笑を誘った。

札幌から加入のMF田中駿汰(26)は、従来のDF登録からMFに変更され、背番号「10」となった。

“桜のブスケツ”こと田中は「10番は付けたことはなかった。(C大阪では空き番号だったため)インパクトを残したろうかなと思って。もっと攻撃的に、いろんなことができる10番になりたい」と決意表明した。

同席した小菊昭雄監督(48)は、田中の起用方針について「彼はアンカー、ボランチの位置でトライしたい(と希望し)、させたいと思う。昨年チームに欠けていた高さ、中盤の底での幅広い守備力、ミドルシュート、すべてを兼ね備えている選手」と明言した。

同じく前札幌のブラジル人MFルーカス・フェルナンデス(29)は「目標であるタイトルへ、ベストを尽くしたい」と意気込んだ。

桃山学院大から入団のDF奥田勇斗(22)は「自分の持ち味は積極的な攻撃参加とビルドアップ。多くの試合に絡んで結果を出し、パリ五輪代表に」。

浦和から加入のMF平野佑一(27)は「味方もだましてしまうような、意外性あるパスをどんどん出したい」とコメントした。