京都サンガのFW原大智(24)が、2ゴール1アシストの活躍で仕上がりの良さをアピールした。

現段階の主力組と見られる1本目に、左ウイングとして出場。迫力ある動きで長野パルセイロの守備陣の脅威となった原は、早々の4分にアシストを決める。ペナルティーエリア内の右でボールを受けると、中央のFW豊川雄太(29)へラストパス。これを豊川が決めて先制に成功した。

2本目の9分には、長野DFのパスミスを拾った新加入FWマルコ・トゥーリオ(25)からパスを受けて左隅にフィニッシュ。同25分にはクロスの折り返しからゴール右上に蹴り込んだ。「1点目は自分の得意な位置に置けて、落ち着いて蹴れた。2点目は良いところに落としてくれたので、決めるだけでした」。191センチの長身ストライカーは、淡々と振り返った。

「シーズン中に比べると体が重い感じがある。守備の戻りの時に『あ、きついな』と思った(笑い)」と本人は控えめだったが、中央に陣取るトゥーリオや右ウイングの豊川とポジションを入れ替えながら流動的にプレーし、チャンスの場面では大胆にゴールに迫る動きは開幕を楽しみにさせるものだった。

昨季はシーズン途中の加入ながら13試合7得点。「史上最強のチームを目標に掲げているので、これは必ず成し遂げたい。個人としてもゴールやアシストで貢献できたら」。昨季以上に得点に絡むプレーを誓う背番号14が、京都を上位へ導く。【永田淳】