鹿島アントラーズから移籍してきたFC東京MF荒木遼太郎(22)が、ファンタジスタ復活への自信を口にした。

J1開幕(24日、対セレッソ大阪・ヨドコウ)まで10日を切った15日、東京・小平市内でチーム練習に参加。パス回しなどのメニューを軽快な動きでこなし、状態の良さを披露した。

練習後は「試合に出ていなかったので、早く試合に出たい。環境も変わったので早く試合に出たい」と開幕が待ち切れない様子。荒木と言えば、言わずと知れたファンタジスタ。東福岡高卒業後のプロ1年目で鹿島のレギュラーとして活躍。26試合に出場して3得点を記録した。さらに翌年には36試合で10得点を挙げ、ヤングプレーヤー賞を受賞した。

22年からは10番も背負ったが、その5月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受け、全治3カ月。9月に復帰したが、芳しい結果は残せず。昨年は出場機会に恵まれず、13試合で1得点にとどまり、じくじたる思いで移籍を決断した。

荒木は「今回は自分を使ってくれる監督のもとでサッカーがやれる。出たらやれる自信はある。プレースタイルも変えていない。ゴール前のアイデアが自分の持ち味、相手の裏を取ることが好き。相手の思考を考えてみたり」。ファンタジスタ復活に向けて「ゴールとアシスト合わせて10取りたい」と誓った。

周囲との連係がカギとなる攻撃的MFとあって「コミュニケーションは結構取っています」。周囲との信頼関係も着実に築いているようだ。そしてパリ・オリンピック(五輪)世代だけに、活躍次第では招集も期待されるところだが「(五輪への意識は)ないです」。今はJリーグで活躍することしか念頭にない。

「開幕戦よりも2試合目のホームが楽しみ。観客もいっぱい入ると思いますし」。リーグ初優勝を目指すチームにあって、荒木の存在は大きくなりそうだ。