ベガルタ仙台が28日、仙台市内で3月2日のアウェーV・ファーレン長崎戦に向け、練習を行った。25日大分トリニータとの開幕戦(1△1)で初の先発出場を果たしたMFオナイウ情滋(23)は「緊張以上に『楽しもう』という気持ちが強かった」と開幕戦を振り返った。

オナイウは前半から持ち前のスピードで相手を圧倒。後半は今季から挑戦している左サイドハーフ(SH)に移り、90分間を走り抜いた。「後半は全体的に押されていたので、パス交換などで時間をつくることを意識した。左SHでは自チームに貢献しきれていないので、トレーニングで改善していきたい」と気を引き締めた。

オナイウの挑戦が勝利のカギを握る!左SH挑戦は「スピード力をいろいろな場所で使いたい」という森山佳郎監督(56)の意向がきっかけ。指揮官は「相手はこういう選手(オナイウ)がいたら嫌だと思う。自分たちの方にいてくれて良かった」と信頼を寄せる。「いろいろな場所にチャレンジするのは可能性の幅を広げられるのですごく楽しい」とオナイウ。「ゴリさん(森山監督)にいろいろ説明してもらって、自分なりにどうやったら勝利に貢献できるのかを常に考えている」と、成長に期待が高まる。長崎相手に今季初白星を挙げ、勝ち点3をもぎ取り、ホーム開幕戦(3月10日、対水戸)へつなげる。【木村有優】