川崎フロンターレがジュビロ磐田との打ち合いに4-5で敗れ、連勝スタートに失敗した。3点ビハインドから追いつく意地を見せたが、ホーム開幕戦で痛い敗戦となった。

平日のナイターゲームに2万人超が詰めかける中、前半だけで3失点。FWエリソンの2得点や、MFマルシーニョ(28)の得点で追いつき、再びリードを許した。FW山田新(23)のゴールで再び同点とし、逆転勝利を狙えるほど押せ押せムードだったが、試合終了間際にまた勝ち越された。

鬼木達監督(49)は、「この平日の中で多くのサポーターの方が集まってくださったのに、こういうゲームをしてしまって本当に申し訳なく思っています」と謝罪。「これだけ失点すればなかなか勝つことは難しい」と肩を落とした。

もちろん守備陣の甘さはあった。受け身になってやられるシーンが目立った。それでも攻撃陣、守備陣をそれぞれ分けて考えるのではなく、連動して分析する必要がある。「失点が守備だけの問題かといったらそうではないと思っていますし、得点は前の選手だけで取っているかといったらそういう問題はないので、やはり全てがチーム全体のものだと思っています。そういう意味で言うと、自分のマネジメントのところをもっともっと意識してやっていかなきゃいけない」と自分に責任を向けた。

新戦力を含めて攻撃力は今季の大きな武器。一方でけが人が出ている守備陣の不安定さは否めない。「守備のところでもやはり全員がもっともっと意識しなきゃいけない。勝つためには両方やらないといけない」。良さを失わずに、改善、成長していく。【佐藤成】