サガン鳥栖が4得点を奪う大勝で、初勝利を挙げた。新加入のブラジル人助っ人が移籍後初ゴールで貢献した。

前半14分、FWマルセロヒアン(21)が自陣からの縦パスを相手守備の裏で受け、ペナルティーエリア中央から右足で先制。4月に第1子が誕生予定で「このクラブで初タイトルが可能なら、最大限貢献したい」と声を弾ませた。さらに、GK朴一圭(34)のPKストップなど攻守にかみ合った。

後半も勢いが違った。同11分、相手に退場者が出て、押し気味に試合を進めた同19分だった。FWヴィニシウスアラウージョ(31)も「昨日(1日)にPK練習をした」といい、得意のPKを決めて突き放した。さらに、O・Gなどで2得点する圧勝劇だった。

2月10日に沖縄キャンプで練習試合を行い、1-1(45分×3本)で引き分けた。パスワークに優れ、マンツーマンディフェンスが特長の攻撃的な相手との再戦。練習から、マンツーマンディフェンスをかわすGKからのビルドアップや、3人のパス連係によるサイドからのクロスなどで戦法を確認。切り替えの速さもキーポイントに掲げ、今季初勝利を見据えていた。

2月24日J1開幕戦は、前半5分に先制しながら、流れに乗れず痛恨の逆転負けを喫した。圧倒的なボール支配で優位に進めた新潟に力負け。川井健太監督(42)が「ボールを握られすぎた。1点先制し、保守的になった」と反省する前節の展開も教訓に、札幌から「前半から前に行くメンタリティーで攻守にできた」という修正で勝利をもぎ取った。

【J1】神戸-柏、名古屋-町田、鹿島-C大阪、FC東京-広島など/スコア速報