FC東京の新加入MF荒木遼太郎(22)が開幕戦から2戦連発となる今季3点目を決めて、チームに勝ち点1をもたらした。

センスが光った。0-1の後半26分、DF長友佑都(37)からの右クロスをニアサイドで受けると、ボールを1度引いて相手DFのタイミングをずらしてゴール右上にぶち込んだ。「ゴール前だったので、かわしきらずに、ちょっと外すだけで打とうというのを思って、本当にうまく決められた」と納得の一撃だった。

ホーム開幕戦。ボールタッチの感触もよかったといい、得点だけでなく的確なポジショニングでボール回しの潤滑油になった。「開幕戦よりはもう本当にボールの動きもちょっと良くなったと思いますし、これがもっともっとつながりが出てくれば、本当にいい攻撃が、もっと出るので、得点力というのも上がっていくのかなというふうには思っています」。

鹿島アントラーズでのプロ2年目に10得点とブレークも負傷が続き、出番を失った。環境を変えるべく、期限付き移籍で加入した東京で、早速その実力を証明している。「自信も本当につきました」。夏に控えるパリオリンピック(五輪)を目指すU-23(23歳以下)日本代表世代。22年3月のドバイカップ以来、同世代での招集はないが、目に見える結果で猛アピールを続けている。【佐藤成】

【J1】神戸-柏、名古屋-町田、鹿島-C大阪、FC東京-広島など/スコア速報