川崎フロンターレFW山田新(23)が新エースに名乗りを上げる。

4-5で敗れた前節ジュビロ磐田戦では、3-4とされた後半37分に投入され、直後にPKを獲得。キッカーをなかなか譲らず、最終的にFWエリソン(24)から譲られて、決めた。「自分で(PKを)とったので、自分で蹴ろうかなと。それが当然かなと思ったんですけど、ベンチからは指示があったので結果的に譲りましたけど、エリソンが譲ってくれた形です」とやりとりを明かした。

副主将に就任したが、まだプロ2年目。ストライカーらしい姿が話題になった。「規律に従って基本的にはやっているので、ゴールのところや、自分で獲得したPKでは貪欲にやっていかないと生き残っていけない。でもまあ感謝しています」と振り返った。

1トップのポジションを争う新加入のエリソンは公式戦出場4試合で5得点と結果を残している。それでも全く臆さない。「チームのストライカーになりたい思いはあるので、ああいうところで信頼勝ち取っていかないといけないと思います。たくさんゴール取り続けないといけない」。粗削りな部分もありつつ、ゴールへの執着心、勢いはチームトップクラス。「結局はストライカーは、個のところでゴール前で何ができるか」。激しい競争の末、成長し、チームのエースにのし上がる。【佐藤成】