勝ちなし、引き分けなし、ゴールなし-。戦力が整わないままシーズンインした名古屋グランパスが赤鯱ならぬ赤っ恥だ。実に、24年ぶりの開幕3連敗。開幕から3試合、計270分間でいまだにゴールなしで、こちらは何と30年ぶり。深刻な得点力不足が解消できず、元日本代表FWの長谷川監督は「サポーターに早くゴールを届けたかった。悔しい」と顔をしかめた。

パスミスが目立ち、ゴールに迫れない。後半は途中出場したMF中山がGKと1対1の好機で決められなかった。福岡から加入後初先発出場したFW山岸は「いい場面も何度かあった。攻め込む回数をもっと増やさないと」と課題を口にした。昨季16得点のエース、FWユンカーをけがで欠き、前節からメンバーを大幅に入れ替えて臨んだ。終盤の一瞬の隙を突かれて1点を失って敗れた。長谷川監督は「こういう試合を続けて、成功体験を増やしていくしかない」と努めて前を向いたが…。

▼名古屋屈辱データ 24年ぶりの開幕3連敗。開幕から0-3、0-1、0-1と3試合、計270分間でいまだ無得点。こちらは開幕4試合連続無得点だった1994年以来、クラブ30年ぶりの屈辱となった。J1開幕3試合以上連続無得点記録は00年鳥栖の5試合。