J2藤枝の頼れるキャプテンがプレーでチームを鼓舞する。16日のホーム岡山戦に備え、15日は午前練習で最終調整した。主将のMF杉田真彦(28)もフルメニューを消化。チームは開幕から1分け2敗で、3試合連続無得点と出遅れている。対する岡山は現在首位。置かれている立場は対照的だが、「これで元気がなくなっていたら、いい結果も得られない。気にせず、自分たちのサッカーをやりたい」と語気を強めた。

昨年5月に右ひざ前十字靱帯(じんたい)と内側側副靱帯を断裂。全治8カ月の大けがを乗り越えて戦列復帰した。今季は前節大分戦で初先発すると、豊富な運動量を生かして走り回った。試合後には痛みが出ることもあるというが、プレーに支障はない。杉田は「そこも含めて調整させてもらっている」。患部のケアも入念に行い、次戦も万全のコンディションでピッチに立つ。

相手は開幕3試合で1失点と堅固な守備を誇る。ボール奪取から手数をかけない攻撃にも警戒しなければいけない。杉田は「守備のスイッチでどこでいれるかが大事。とにかく僕らはまず1点がほしい。ゴールに迫る回数を増やしていきたい」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】