清水が会心の勝利を収めた。2-0で大分に完勝。前半、MF宮本航汰(27)のリーグ戦では5シーズンぶりとなるゴールで先制すると、後半にDF山原怜音(24)が強烈な右足ミドルで追加点を挙げた。藤枝は0-1で岡山に屈し、ルヴァン杯を含めて公式戦4連敗。J1磐田は1-2でG大阪に敗れ、今季初の連敗となった。J3沼津は1-0で北九州に競り勝った。

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0-0の後半ロスタイム。藤枝への声援がため息に変わった。相手のシュートが、ブロックに入ったDF中川創(24)の足にあたって軌道が変化。そのままゴールに吸い込まれた。最終盤の失点で3連敗。須藤大輔監督(46)は「選手は戦っている。勝たせられなかったのは私の責任でしかない」と背負った。開幕から4戦未勝利(1分け3敗)は、14年のJ3参入以降クラブワーストとなった。

指揮官は、大卒ルーキーのMF永田貫太(22)を今季初先発に起用。MF梶川諒太(34)をボランチから1列上げるなど配置も変え、今季初勝利を目指した。シュート数は首位と好調の岡山を上回る15本。後半38分には右クロスを途中出場のFW中島大嘉(21)が頭で捉えた。だが、シュートがポストに嫌われる。中島は「決めなきゃいけなかった」とぽつり。この日もゴールが遠く、開幕から360分間無得点に終わった。

次節は20日。中3日でアウェー山形戦に臨む。MF杉田真彦主将(28)は「1試合1試合、良くはなってきている。信じて、練習から良い準備をしていくしかない」と必死に顔を上げた。まずは、流れを変える1点がほしい。【前田和哉】