湘南ベルマーレは17日、ホーム浦和レッズ戦後に、昨季限りで現役を引退した山本脩斗氏(38)の引退セレモニーを行った。

21年に湘南に加入し、3シーズンにわたってプレーした山本氏は、「湘南ベルマーレに3年前に来て、日々の練習で仲間に刺激をもらいながらこの年でも成長できていることを実感し、心から楽しくサッカーをすることができました」と振り返った。その上で「本当に幸せな16年間でした。ありがとうございました」などと涙ながらに感謝した。

早大から08年にジュビロ磐田に入団。鹿島アントラーズで長く活躍し、昨季限りで湘南で16年間の現役生活にピリオドを打った。現在は鹿島のスカウト担当に就いている。セレモニーでは、駆けつけた家族から花束を手渡されるなど、感動的な演出もあり涙。サポーターからはチャントで感謝されていた。J1通算277試合14得点。17年には、32歳で日本代表にも選出された。

 

スピーチ全文は次の通り。

 

このような時期にこのような時間を作っていただいた湘南ベルマーレの関係者のみなさまありがとうございます。

昨シーズンをもちまして引退する決断をしました。小学2年生のときにJリーグが開幕し、サッカー選手になると夢をみて、いつも練習していました。プロになるまでも、多くの指導者、仲間に恵まれ、多くの方にサポートしていただき本当にありがとうございます。

プロになる直前に病気になり、それでも自分を受け入れてくれたジュビロ磐田、ありがとうございます。

タイトルをとり、さまざまな経験をさせてくれた鹿島アントラーズ、ありがとうございます。

そして、湘南ベルマーレに3年前に来て、日々の練習で仲間に刺激をもらいながらこの年でも成長できていることを実感し、心から楽しくサッカーをすることができました。

コロナ禍を経て、また再びファン、サポーターの皆さまの熱いそして、温かい声援をこのレモンガススタジアムで、再び聞けたことを忘れません。本当にありがとうございました。

16年間、いろいろな経験がありました。うれしいことも辛いこともありました。ただその1つ1つがサッカー選手として、人として成長できたんだと感じています。

本当に幸せな16年間でした。ありがとうございました。

サッカーを始める上で、自分をサポートして自分の意見を尊重してくれた両親、本当にありがとうございました。そして、妻、2人の子ども、いつも温かく寄り添ってくれて、共に戦ってくれて、パワーをくれて本当にありがとうございました。サッカー選手としての人生は終わりますが、新たなステージでも自分らしく、そして日々成長していけるように、精進して参りたいと思います。16年間本当にありがとうございました。