セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司(35)が、30日のホーム湘南ベルマーレ戦を欠場することになった。27日、小菊昭雄監督(48)が「軽いランニングぐらいしかできない。しっかり休んで、100%のコンディションで帰ってきてほしい」と明言した。

香川が欧州移籍する前の10年を含め、J1リーグを欠場するのは初めて。10年は11試合7得点、復帰した23年は34試合2得点、今季はここまで4試合1得点。通算49試合10得点の数字を残し、ベンチを外れることはもちろん、途中出場を含めてピッチに立たなかったことは1度もなかった。

欠場理由は腰や足など複数箇所の痛みだという。前節16日のアウェー鳥栖戦では、それらのコンディション不良が重なり、先発したものの前半だけで交代。通算46度目となった先発で、過去最短のプレー時間に終わっていた。

以降は治療と室内での完全別メニューを続けてきたが、この日の公開練習では初めてピッチに出て軽いランニングを開始した。小菊監督は「徐々にコンディションを上げていく状況。もうちょっと時間かかると思う」と当面の離脱を示唆した。

17日に35歳の誕生日を迎えた香川は、昨年はチームで唯一の全試合出場を果たすなど勤続疲労があるとみられ、クラブとしては無理をさせない方針。代わって新ブラジル人のFWヴィトール・ブエノ(29)が、来日初先発する見込み。

今季のC大阪は開幕から2勝2分けの3位につけており、湘南戦では精神的支柱の香川抜きでも3連勝を狙う。