北海道コンサドーレ札幌FW大森真吾(23)が27日、全体練習に完全合流した。札幌・宮の沢でのミニゲームに参加し、フルメニューを消化。2月17日に熊本・大津町内で行われた練習試合で左膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷して別メニューだった。30日アウェー・ヴィッセル神戸戦に向けて、メンバー入りの最終判断はペトロビッチ監督だが「ゲームに出る準備ができたから復帰した。早く使ってもらえるように」と今季初出場を見据える。

プロ2年目の今季、スタートダッシュを狙っていた。だが、開幕戦1週間前の最後の練習試合で相手との接触で負傷した。それまで実戦7試合中8ゴールで絶好調だっただけに「かなり手応えを昨年よりつかめていた。いいフィーリングで開幕を迎えられるなって思っていた。もったいないなって思った」。不運な負傷に気持ちを切り替えた。

診断では4週間で復帰の見込みだったが、蹴る時の痛みがなかなか取れず、予定より少し遅れた。最初は焦りもあったが、じっくりリハビリに取り組んだ。

大森不在だったチームは開幕から1分け3敗で未勝利。得点は1点のみ。点取り屋の復活が待たれていた。「キャンプの流れをそのままリーグ戦に出したいと思っていたので、それをしっかり出せていれば、もうちょっとチームの力になれていた」と悔いる。最下位脱出のためにも「起点になってゴールを取れるように」と誓う。チームの救世主となり、大森の反撃が始まる。【保坂果那】