J1アルビレックス新潟は30日のホーム柏戦に向け、聖籠町で調整を続けている。今季のブレークを予感させるFW長倉幹樹(24)はキレのある動きで今季初先発をアピール。「いつ出番が来てもいいように準備を進めている」と目力を強めた。

途中出場した前節16日東京V戦では後半24分、右サイドで相手のパスミスを奪い、今季1号となる強烈なゴールをニアハイにたたき込んだ。「いい位置に(ボールを)運んで迷わずに打てた」。同41分には体をしなやかに使って、胸トラップから惜しいボレーシュートも放った。「リズム良く打てた。でも、キックの質が足りなかった」と反省し、東京V戦後のリーグ戦中断期間ではいつも以上にフィニッシュ精度にこだわり、足を振り続けた。「決めきることに重点を置いた。(試合で)チャンスを生かしたい」。

昨夏にJ2群馬から新潟に加わり、迎えた2年目。「得点を取るためのいい関係が築けている」と周囲とのコンビネーションが深まっている。自身初のJ1連続ゴールを狙う柏戦に向け、「相手の嫌がるプレーを増やし、ゴールに迫る回数を多くしたい」。守備攻略のイメージはできている。