「博多のダエイ」が頼もしい! J1アビスパ福岡は4日、福岡市内で練習し、7日アウェー名古屋グランパス戦(豊田ス)へ備えた。

元イラン代表FWアリ・ダエイに憧れるイラン人FWシャハブ・ザヘディ(29)が「3戦連発&2連勝」を狙う。中3日の対戦へ「全力を尽くします」と意気込む。「イランのサッカーで一番偉大な選手。アイドルだった」と尊敬するダエイ級の活躍で貢献する覚悟だ。

毎日、練習後の体のケアまで入念に行い、選手の中では最後にクラブハウスを出る。この日もリカバリー後、酸素カプセルに入るなどしてコンディションを整えた。

食事に関しては「ヘルシーな食事を心がけている。ある物を食べており、日本で困ることはない」と問題なし。日本での生活にもなじんできた。

3日鹿島アントラーズ戦(ベススタ)では、お互い決定機を欠く中で、後半7分、ワンチャンスとも言えた左クロスを187センチの長身を生かしたヘディングで決めて、決勝点を奪った。ここまで3試合出場で2ゴール1アシストと好調だ。

MF紺野和也(26)は「中東のフォワードっぽい。強いし、左足のシュートがすごい。生かせればチームのチャンスや得点が増える」と話し、さらに期待を寄せた。

今回の加入は、FIFAの特別措置によりウクライナのチームとの契約が一時停止された措置を受けてのもので、契約期間は6月30日までだが、得点力不足が慢性的な課題だった福岡にとって、救世主となっている。【菊川光一】