アウェーの横浜F・マリノスがヴィッセル神戸を下した。

試合は立ち上がりから出足の早い守備で横浜の攻撃を遮断した神戸が主導権を握った。FW武藤嘉紀(31)やDF初瀬亮(26)からの好クロスは得点につながらなかったものの、横浜ゴールを脅かした。

スコアが動いたのは後半2分。神戸の守備に隙が生まれ、右サイドからFW水沼宏太(34)がフリーでクロスを入れると、左から入り込んだFW宮市亮(31)が合わせ、GKがはじいたボールをFWアンデルソン・ロペス(30)が左足で押し込んで先制した。

同10分にMF佐々木大樹(24)のワンタッチクロスにMF山口蛍(33)が飛び込んだ決定機を止められ、同20分にはエースFW大迫勇也(33)が負傷交代するアクシデントに見舞われた神戸だったが、同21分に同点に追い付く。左から初瀬が入れたクロスをMF宮代大聖(23)がゴール前でドンピシャヘッドで決めた。

これで神戸に流れが傾きかけたかと思われたが、同30分に横浜FWヤン・マテウス(25)がライン裏に抜け出したところで神戸GK前川黛也(29)と接触。このプレーで前川は一発退場が宣告された。

数的優位になった横浜は同38分にヤン・マテウスが右からフリーで狙いすましたシュートを放つ。これがGKを超えてゴール左に決まり、再びリードした。

その後は1人少ない神戸が猛攻を続ける展開となったが、12分間のアディショナルタイムも守り続けた横浜が勝ち点3を積み上げた。

神戸は11年8月に勝って以来11戦未勝利が続いていたリーグでのホーム横浜戦で、またも苦い敗戦を喫した。