セレッソ大阪がクラブ設立30周年イヤーに、開幕8戦無敗でついに首位へと駆け上がった。

森島寛晃社長(51)は「厳しい戦いが、始まったばかり。監督も選手の気を引き締めていたし、みんな分かっている。1戦1戦、挑んでいくだけ」と、落ち着いた様子だった。

主将マークを巻いたDF毎熊晟矢(26)も、自身で2試合連続ゴールにかかわったものの、冷静に取材に応じた。

「勝った後の控室は、今までとあまり変わらない雰囲気だった。ノボリ君(登里)から、また切り替えて次に向かってやろうという話が出ていた。特に浮かれた部分はない。僕もそうだし、まだ、やらないといけないのは分かっている」

決勝点を挙げたブラジル人のFWレオ・セアラ(29)は、3試合連続で今季早くも5点目。「(アシストしてくれた)カピシャーバとは意思疎通ができており、勝利に貢献できてよかった。タイトルを取るには、これを続けていかないといけない」と慢心はない。

前回首位に立ったのは、ロティーナ監督時代の20年7月8日の清水戦に開幕3連勝を飾って以来。当時は新型コロナウイルスの影響で日程が大幅変更となり、4戦目の名古屋に完敗して首位から陥落した。

C大阪の過去のタイトルは17年度のルヴァン杯と天皇杯の2冠だけ。リーグ戦は3位が最高で、21年8月に就任した小菊昭雄監督(48)は「まだ8節だが、セレッソの名前が(首位に)刻まれていることに、幸せを感じる。最終節までこのポジションを譲りたくないし、突き放していきたい。ただ、全員で毎日を精いっぱい取り組んでいく。日常がすべて。それは変わらずにやっていきたい」と、改めてチーム一丸の精神を説いていた。

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