ヴィッセル神戸は、初先発した大卒ルーキーMF山内のプロ初ゴールを含む2得点で首位町田ゼルビアを撃破した。

序盤は押し込まれる時間が続いたが、吉田監督は「想定内だった」と意に介さず。次第に主導権を奪い、前半45分には山内が先制弾。シュートのこぼれ球をゴール右上に流し込んだ山内は「周りがクリアに見えた中で狙い通り決められた」。後半44分にはCKから武藤が2点目をたたきこんで、勝負を決めた。

エースFW大迫不在で迎えたこの試合、吉田監督は「前線の3人のパワーを使いたかった」とFW佐々木、武藤、山内を前線に配置。最前線の佐々木は持ち前の競り合いの強さを発揮して時間をつくり、大迫不在をカバー。采配の的中と、最後まで我慢強くはね返した守備陣の奮闘で町田を追加タイムの1点に抑えた。指揮官は「やりにくい相手だったが、やるべきことをみんながやった」とハードな試合を制し胸を張った。