J1首位のセレッソ大阪は、今大会初戦となる敵地でのJ3岩手(いわてグルージャ盛岡)戦を1点差で制した。

ボール保持で上回りながら、0-0で迎えた後半21分だった。

小菊昭雄監督(48)は異例の4選手同時交代を図り、投入されたブラジル人のFWヴィトール・ブエノ(29)がわずか1分後、右足で決勝ゴールを挙げた。

今季の指揮官は積極的な采配が目立ち、リーグ戦では途中投入した選手が得点を重ねるなど、開幕5勝3分けの無敗で首位に立っている。この日も一発勝負のトーナメントで、リーグ戦同様にブエノが仕事をした。

この試合は、直近13日の川崎Fとのリーグ戦から先発はDF鳥海晃司(28)以外の10人を入れ替え。その中で故障の影響があったMF香川真司(35)は3月16日鳥栖戦以来、1カ月ぶりの公式戦出場で先発に名を連ねた。

故障で開幕から出番のなかったMF清武弘嗣(34)は香川との交代で、後半33分から今季公式戦初出場を果たした。

クラブ設立30周年の今季、リーグ初優勝を最大の目標に置くC大阪は、17年に初優勝を飾ったルヴァン杯は21、22年と連続準優勝に終わっており、7年ぶり2度目の制覇を目指す。

小菊監督は、前日16日の取材対応で「私個人、クラブとしても非常に思いが深い大会。私は監督になってから、2年連続決勝で敗れる悔しさを味わった。今年は一発勝負のトーナメントで危険な試合。全員でいい準備をして、向かっていきたい」と意気込んでいた。

勝ったC大阪は、G大阪とJ3FC琉球の勝者と5月22日の3回戦で対戦する。結果次第で、大阪ダービーが実現する。