名古屋グランパスが2連勝を飾り、6戦負けなしで通算5勝1分け3敗の勝ち点16とし、一時は最下位に低迷しながら暫定5位まで浮上した。

この日は首位セレッソ大阪をホームに迎え、1-1の同点で迎えた後半37分、FKから最後はFW永井謙佑(35)が、今季3点目となる右足のジャンピングボレーで決勝点を挙げた。

FWパトリック、MF森島が頭でつなぎ、目の前に来たボールを永井が見逃さなかった。J1通算398試合で74点目を刻んだ大ベテランは「うれしかった。なかなかチャンスがない中、最後に決められて、勝てたのでホッとしている。GKのいないところをイメージして打った」と、ゴール左へ正確に決めた。

この日は後半20分に、23歳のDF三国の34試合目でのJ1初ゴールで先制。その2分後に自陣でのミスからC大阪にクロスを許し、カバーに入った三国が、オウンゴールを記録する嫌な流れだったが、永井が振り払った。

開幕3連敗の最下位で始まった今季、これで6戦負けなしの快進撃。決定機の数やボール保持ではC大阪に大きく上回られた。それでも、自慢の堅守速攻を武器に、C大阪にはホーム7戦不敗で6連勝と相性のよさを継続した。

長谷川健太監督(58)は「今季はここまでエースとして、しっかりと活躍してくれているので、難しい展開だったが、よく決めきってくれた」と永井を称賛した上で、「難しい相手が続くので、一喜一憂せずにしっかりと準備をしていきたい」と、次節28日のアウェー浦和レッズ戦へ気持ちを切り替えた。

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