アルビレックス新潟はホーム開幕戦でセレッソ大阪と2-2で引き分け、今季初勝利はまたもお預けとなった。
前半17分、FW矢村健(27)が最終ラインから攻め上がったDF稲村隼翔(22)のシュートのこぼれ球をプッシュ。2試合連続ゴールを決め先制する。同28分に追いつかれたが、後半17分、MF長谷川元希(26)の2年連続となる本拠地開幕弾で勝ち越す。だが、5バックで守備固めに入った追加タイムに追いつかれ、最後の最後で勝ち点3を逃した。
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手中に収めていたはずの今季初白星は、試合終了間際にすり抜けた。2-1で迎えた後半追加タイム1分、左サイドの深い位置から上げられたクロスをGK藤田和輝(24)が後方にファンブル。稲村とDFゲリア(31)が相手と交錯しながら必死にカバーに入ったが、無情にもゴールラインを割った。
逃げ切り失敗。新潟の選手たちは負けたかのようにピッチに寝転び、天を仰いだ。ホーム開幕戦に集結した約2万人の新潟サポーターに勝利を届けられず、主将のDF堀米悠斗(30)は「単純に悔しい」と唇をかんだ。
序盤はC大阪の波状攻撃に押されたが、前半17分に矢村の2戦連発で先制。1-1の後半17分には長谷川の2季連続となるホーム開幕戦弾で突き放した。だが、直後にMF星雄次(32)が負傷退場。急きょ、MF高木善朗(32)をボランチに入れ、同39分にはゲリアを投入して最終ラインを4枚から5枚に変更した。樹森大介監督(47)は「選手交代によるバランスと(第2節以降)中3日の連戦が続いたことによるDF陣の疲弊があった」と意図を説明したが、この日は采配が裏目に出た。
ボールポゼッションにはこだわらず自陣深い位置でブロックを敷いたが、配置変更によって「引いて堅く守るのかプレスに行くのかが意思統一できなかった」と堀米が話したように、C大阪の2列目から飛び出して来る選手のマークの受け渡しが曖昧になり、最後はペナルティーエリア内に人数を掛けられ、失点した。指揮官は「相手が長いボールを入れて来る訳ではなかったので、そこまで慎重にならなくて良かったのかな」と振り返った。
連敗は2でストップも、4戦未勝利(2分け2敗)で勝ち点はわずかに「2」。順位は18位に沈む。堀米は巻き返しに向け「やりたいことを示せるようになっては来ている。ここで立ち止まらず、信じて、疑わずに進んで行くことが大事。次は必ず勝ち点3を取る」と、ホーム連戦となる次節8日の東京ヴェルディ戦を見据えた。【小林忠】
○…FW矢村の2試合連続弾も勝利にはつながらなかった。前半17分に相手GKのこぼれ球を押し込んで先制点を奪うも、痛恨の痛み分け。試合後は「見ての通り勝てた試合」と振り絞った。期限付き移籍でJ2藤枝MYFCから3季ぶりに復帰したストライカーは、22年5月の東京V戦(当時J2)以来となるホームでのゴール。それでも「決められるチャンスはもっとあった。チームとしても『悪くはないよね』はもう聞き飽きたし、勝利に導くゴールを取れる存在にならないといけない」と満足はしなかった。
○…大卒ルーキーの稲村が0-0の前半17分、自陣でボールを奪うと前方にパスを送って攻め上がり、リターンを受けると角度のないところから左足シュートを放って矢村の先制点を演出した。「シュートを打てばGKがはじいて(矢村が)つめてくれると思っていた」と振り返ったが、試合終了目前で勝利を逃し笑顔はなかった。



