頼れるFC町田ゼルビア主将、昌子源(33)が完全アウェーに立ちふさがる。
アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)2連覇を狙うアルアハリ(サウジアラビア)との決勝(25日=日本時間26日午前1時15分)決勝を前にオンラインで日本メディアに対応し、心境など語った。
泰然自若の男がこう明かした。
「2日前にしては結構試合のこと考えてるなって感じですね。2日前とかはもっとリラックスして、スタジアムに入るか入らないかぐらいで、本当にスイッチを入れるタイプなんですけど、スイッチが入ってる入ってないじゃなくて、ちょっと試合のシミュレーションを頭の中でするのが割と早いなと思います。自分の中で緊張してるのかもしれないです」
鹿島時代の18年、ペルセポリス(イラン)を破りACLを制している。ただ当時のことはよく覚えていないという。
「ホーム&アウェーやったんで、先にホームで先勝してイランの地に行ったので、あんまり覚えてはないんですが、なんかホームで先勝したので、気持ち的にすごい楽やったんじゃなかったっけな、みたいな感じです」
今回対戦するアルアハリは元イングランド代表FWトニーやアルジェリア代表FWマレズら、プレミアリーグで活躍した選手が前線にいる。それだけに昌子を中心としたDFラインは相当な圧力と向き合うことになる。
「やっぱ後ろの選手は自然と、相手に強力なストライカーがいるチームですし、本当に誰もが知ってる選手がいるので、後ろ側の人間の方がなんか考えるんじゃないですかね。そういう選手を止めないといけない立場にいる僕、(中山)雄太含め(谷)晃生含め、後ろの選手がいかに彼らを抑えられるか。ビビらずやるのはもちろん大事やと思いますけど、ピッチに立てば相手のサポーターの数含め、圧含め、そんな簡単に僕らが飲み込めるほど簡単ではないのは理解している。対戦相手は相手の11人だけではないのは事実。しっかりそのサポーターの環境含めて、スタジアムの雰囲気含めて、賢く戦う必要は本当にあるなと思います」
開催地はサウジアラビア。地元への応援も加わり、まさに大きな相手と戦うことになる。
準々決勝のアルイティハド(サウジアラビア)、準決勝のシャバーブ・アルアハリ(UAE)と厳しい2試合をともに1-0で乗り切り、チームの成長を感じている。
「精神的な強さは間違いなく、2試合目を終えた段階でかなり感じます。タフになった。この短期決戦って、いかに自信を持って挑めるか、成長っていうか、勝つコツやと思う。僕はそれはワールドカップでも感じたことでしたし、集中開催っていうか、短期決戦っていうんですかね、こういうのは本当に、いかに自分たちが自信を持ってできるか」
Jリーグでやってきたことは間違いでなかった。得た自信はアジアの舞台でも息づいている。
「こうやって俺たちがいつも通りやってればとか、体を張って今までやってきたことやってれば無失点でいけたんだ、点も取れたんだっていう。ちょっとしたことかもしれないですけど、そういうのが成功体験として自信になっている」
トーナメントを勝ち抜く上で、勝負師・黒田剛監督の直感力が効いているという。それは2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表を16強に導いた西野朗監督とも似ているものだという。
「黒田監督はなんかこれは絶対やろうみたいなとか、これはやろうみたいなのを直感で。そういう勝負に対するあやの部分っていうか、そういうところのピッとくるのはすごい持っている。西野さんと一緒にするのはもしかしたら違うかもしれないですけど、例えの1つとしてそういうところはあるんじゃないかなと思います。アルイティハドの時は、ロングスローは確かにかなり言ってましたね」
町田からのサポーターは約50人。6万2000人のスタジアムは地元ファンであふれ、ほぼ完全アウェーになる。
「10万人のイランのベルセポリスのアウェーのスタジアムの雰囲気とかは多分一生忘れることないですし、2018年W杯の最終予選でサウジアラビアとやった、それこそキングのスタジアムであった6万人の大観衆も忘れることはない試合なんで。あれと同じ雰囲気になるんだろうなっていう、そこが自分の中ではなんかピンと来てるものはある。あの雰囲気か、みたいなっていうのは。でもそれってやっぱ言葉じゃ伝えられない。みんながピッチに立って、肌で感じて消化して、アンテナ張ってやっていくしかないと思ってるんで、あんまり何も言ってないってとこあります」
町田には頼れる漢(おとこ)がいる。
「もうここまで来たら優勝狙おうってチームで約束して、決勝まで来て。ここまで来たら初出場初優勝を狙って全力をぶつけたいなと思ってます」
偉業達成を信じて疑わない。ここは昌子源を信じよう-。



