DF安田が生き残った。大阪・万博での練習後に代表選出を伝え聞き「素直にうれしい。W杯は手の届かないところにあると思っていた。自分の力を出し切りたい」と声を弾ませた。2月6日タイ戦(埼玉)のメンバーからは落選。同月の東アジア選手権で追加招集され、本職の左サイドバックではなく攻撃的MFとして起用されたが「どこでもいい」と今回もポジションにはこだわらない。

 MF稲本との競演に胸を躍らせる。G大阪ユース出身の先輩で最も尊敬する。昨年12月の代表合宿では、サインを持っていることを告白。稲本のドイツでのプレーは衛星放送などを見て研究済みだ。「自分の特長を覚えてもらえるように積極的に話しかける」。今回も持ち前の思い切りのプレーと稲本とのホットラインで、日本の切り札的存在になってみせる。【奈島宏樹】