<J1:東京1-0大分>◇第9節◇29日◇味スタ

 前節ようやくトンネルを抜け、1カ月ぶりの連勝を狙った大分が、点差以上に屈辱的な完敗を喫した。前半14分に先制点を許した後も、何度もゴールを脅かされる一方的な展開に、シャムスカ監督も「連勝を目指して乗り込んできたが、今までやってきたレベルとは遠い内容になってしまった」と語気を強めた。スピードに乗った東京の攻撃に、なすすべがなく「東京の個人技術はすばらしかった」とシャムスカ監督。追加点は許さなかったが、力の差を認めるしかなかった。

 1点で追いつける展開もDFラインが押し上げることができずに前線との距離が開き、反撃も単調な攻撃を繰り返すだけだった。攻め込まれ続けた代償に、DF森重が警告2枚で退場。イライラが募った終盤にはFW前田も退場し、累積4枚となったMFホベルトを加え、次節新潟戦(5月3日・九石ドーム)では3人を出場停止で欠く事態となった。FWウェズレイが復帰予定だが、FW高松の出場も微妙な試合に、シャムスカ監督も「今いる選手でやりくりするしかない」。大分の苦悩は、まだまだ続きそうだ。【村田義治】