浦和がサポーターの安全確保のために“SP(セキュリティーポリス)”を編成する。17日のG大阪戦(埼玉)で起きたサポーターの騒動を受け、23日に対応策の概要を発表。警備体制の質的向上を図る目玉として特別警備専門のセキュリティーチーム新設を盛り込んだ。試合時に待機し、危険行為が発生した場合に出動するもので、7月5日の東京戦から導入を目指す。

 同チームは数人で編成される予定で、クラブによる自主警備の一環として計画を進める。浦和側は「ソフトな警備方針を堅守しつつ、不測事態に柔軟に対応できるように、民間レベルで追求することになる」と説明するが、埼玉県警との協議次第では警察官導入の可能性もあるという。

 今回のように、両クラブのサポーターによる衝突などがあった場合に「ハードな措置を取ることも検討します」と説明。騒動の再発防止、または騒動を未然に防ぐための抑止力として期待している。浦和の対応策概要の発表を受け、Jリーグの鬼武チェアマンは「今回の改善策を含めて裁定委員会にかける」と話した。