絶好調ピクシー名古屋の象徴的存在、2年目のMF小川佳純(23)が16日、愛知・豊田市内でリーグ再開に向けクラブ施設での自主トレを開始した。開幕からリーグ全13試合に出場を続け、うち12試合はフル出場と中盤の核となりチームをけん引している。右サイドが持ち場だが優勝争いのかかる後半戦は「真ん中でのプレーも」と、プレーの幅を一層広げるイメージも膨らませる。クレバーな若き名古屋の旗頭を直撃した。

 --ここまでリーグ全13試合に出場し3得点3アシスト。振り返ってどうか

 小川「結果的に得点に絡むことができている。下位のチームに限らず、上位も含めたどんな相手に対しても、結果が出せた点は満足しています」。

 --どんな仕事を心がけているのか

 小川「(相手DFラインの)裏を狙うのが1番。それが得点に近づく動きだと思っている。相手より先に動いて、先に裏を突く」。

 --監督から個別指導、指示はないのか

 小川「そうですね…ほとんどないですね。自分はチームの戦い方を理解してできているから、特別何も言われないのだと思っています。もし自分勝手なプレーをやり始めれば、間違いなくすぐに外されるだろうし。変な色気を出さずに、まずは今まで通りに、と思ってます」。

 --ただ、後半戦も同様の進撃を続けるには上積みが必要では。課題は

 小川「真ん中(ピッチ中央)でのプレーも意識したい。同じ右サイドの俊輔さん(日本代表MF中村)のプレーを見ても、まず中を開けておいて最後に中を使ったりして、サイドばかりという訳ではない。スルーパス、シュートなど中での仕事も意識してやっていきたい。あとは、パスミスなどの単純なミスをゼロに近づけられるようにしたい」。

 --優勝も狙えるんじゃ

 小川「夏場が重要じゃないですか。ゲームを支配して自分たちのペースでできるか。7、8月が重要。そこを乗り越えられれば、うまくいくんじゃないかと思います。今はあんまり(簡単に)負ける気もしないですね。まずアントラーズ(再開初戦の28日鹿島戦)。ここでたたいておくとデカイと思う。夏場だけど、むしろ相手とか周りの選手が動けない状況で頑張って目立ちたいですね(笑い)。『コイツ、まだ動くのか』と思わせたいです」。(トヨタスポーツセンターで)