<アジアCL:名古屋0-0北京国安(中国)>◇17日◇1次リーグ◇E組◇瑞穂陸

 名古屋DF吉田麻也(20)が堅守でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグでの引き分け、勝ち点1奪取に貢献した。17日、愛知・瑞穂陸に北京国安(中国)を迎え第2節を戦った。先発した吉田は前半から屈強の相手FWに一歩も引かず、高さと力強さで0-0引き分けに力を発揮。名古屋はこれで1次リーグ1勝1分け、勝ち点を4としてE組首位を守った。

 キーマンに指名された吉田が踏ん張った。試合を控えた16日の練習後には、ピッチ上で正座し、ストイコビッチ監督から戦術的な指示を受けた。指示された、攻撃の起点となってボールを持ち上がるプレーも再三披露。終了間際に自らのパスミスから冷や汗をかく場面もあったが、何とか完封で締めた。

 10日のアウェーでの蔚山との開幕戦で値千金の同点ゴールを決めた。初参戦のACLの名古屋初ゴール。試合後は「メモリアルゴールをひそかに狙っていました」と気を良くしていたが、この日もまずまずの活躍だった。

 Jリーグ開幕戦(7日、大分戦)は先発から外れたが「絶対にチャンスは来るんで」と準備を怠らなかった。その開幕戦でDFバヤリッツァが故障し離脱中。穴を埋めて余りある働きで、北京五輪代表DFが勝ち点1ゲットに貢献した。