ブンデスリーガのボーフムから清水に加入した元日本代表MF小野伸二(30)が、日本代表の原点の背番号「30」にW杯の夢を託す。22日、静岡市内のホテルで新加入選手発表記者会見に出席。清水商時代以来、12年ぶりの「地元復帰」に「ワクワクしている。骨をうずめるつもりで精いっぱいやる」と決意表明した。

 発表された背番号「30」は、98年W杯フランス大会直前の4月の日韓戦で岡田監督率いる日本代表でA代表デビューを果たしたときの番号だ。「30番をつけたのは、その1回だけ」。その“ラッキーナンバー”が、高卒1年目のルーキーをW杯最終メンバー入り、さらには本大会出場へ導いた。

 日本代表代表復帰への思いを問われた小野は「まずは清水で試合に出ることが大事」と、しながらも「可能性がある限り夢に向かって突き進んでいきたい。最終的においしいところだけ持っていけたら」と語った。日本人最多となる4大会連続のW杯出場を「原点の地」から狙う。【為田聡史】