「大卒ルーキーズ」が止まらない!!

 磐田は鹿児島キャンプ9日目の18日、J2京都と練習試合(45分×4)を行った。入団と同時に「10番」を背負うMF山田大記(22=明大)は、控え組の試合で2得点の活躍で、故障による出遅れを取り戻すアピール。FW金園英学(22=関大)とMF小林裕紀(22=明大)も持ち味を発揮した。主力組は試合終了間際に同点とされ、キャンプ入り後、J相手に4試合連続で勝利を逃した。

 背番号10のアピール劇が派手に幕を開けた。控え組で臨んだ3本目の27分から左MFで出場すると、4本目の開始2分、中央でパスを受け、絶妙なトラップで反転してネットを揺らした。さらに、同34分には、右サイドから展開してきたボールをダイレクトでゴール左隅に流し込み2点目をマーク。合流2戦目で2得点の山田は「前回よりもプレスがなくて、実戦に近いプレーができた」と納得の表情を見せた。

 昨年10月に左第5中足骨を骨折し、約4カ月間のリハビリを強いられた。その間、ルーキーのFW金園やMF小林が早々と活躍する姿をピッチ外から見ているだけだった。「スタメンで頑張っている姿は励みになった」と同僚の活躍を発奮材料にし、懸命なリハビリを続けてきた。キャンプ入り後は、16日のJ2東京戦で実戦復帰。この日は63分間の出場で仕上がりの良さをアピール。柳下正明監督(51)は「もう少しコンディションが上がれば、十分試合に絡める」と評価した。

 「徐々にステップアップしている。今日は課題も多く残った試合。しっかり反省して次に生かしたい」と山田。開幕スタメンには遅れて名乗りを上げたが、練習試合は残り2試合ある。大逆転を狙っている。【神谷亮磨】