GK不足となった清水がGKを“緊急補強”した。休日明けとなった7日、天皇杯鳥取戦(16日=アウスタ)に向けて練習を再開したが、日本代表に選出された山本海に加えて、櫛引もU-18日本代表のため練習不在。碓井健平(24)のみとなったGK陣に、チームは筑波大GK三浦雄也(4年)と中大GK前田将(1年=常葉学園橘出)の練習参加を決め、この日から合流した。

 07年にU-18日本代表候補にも選ばれたことのある三浦には、練習要員以上に来季獲得の可能性も浮上している。昨夏、練習参加した柏が獲得に興味を示しながらも、今年に入って白紙に戻っていた。他クラブも認める素材だけに、清水強化関係者は「取る可能性はゼロではない。練習を見てから」と参加を決定。この日の練習では早速、8対8のミニゲームなどをこなした。

 就職活動となる本人にとっても「自分の能力を出すだけです。通用するか試してみたい」と気合が入る。現在、主将を務める筑波大は関東1部リーグで優勝争いの真っ最中で、佳境を迎えているところ。4日の夜に参加を伝え聞き、6日の神奈川大戦を終えてから静岡入り。それでも疲れを見せずに「シュートストップには自信があるし、自分の好きなプレーでもある」と長所をアピールしていく。

 中京大中京出身で、FW伊藤の1つ下とあって「先輩がいっぱいいるので、そこまで緊張することなくやれる」。10日までの4日間で力を出し切る。【栗田成芳】