逆襲3カ条じゃ!

 札幌は29日、札幌・宮の沢で1時間半の練習を行った。前日28日は、2-1で名古屋を下し10試合ぶりの勝利を挙げたが、石崎信弘監督(54)は8月4日C大阪戦(金鳥スタ)へ向け、早くも改善点を挙げた。MFハモン(24)ら新戦力加入で軸はできた。一気にチームの精度を高め、初の連勝につなげる。

 2勝で納得しているはずがない。「勝ったのはうれしいが改善点だらけ。ツキもあったし、この1週間で課題を修正しないと」。まず2得点に絡んだハモンと周りの選手との連係強化だ。「イメージが合っていない選手もいる。そこを合わせればチャンスはもっとできる」と要求した。

 2つ目にジョーカー弾。前日の上原の決勝点は、今季初めて途中出場選手による得点だった。J1昇格を果たした昨季は岡本、上原ら途中出場選手で8得点。暑い7~9月で7点と、運動量の落ちる時期に生きただけに「新戦力が加わりベンチの駒も増えた。途中から入った選手がハードワークすれば相手も嫌がる」と分析した。

 最後にセンターバックの安定。「ノースは良かったが金はまだ課題がある」と言った。現在リーグワースト43失点で完封が2度。無失点で乗り切れる新DFラインに改良し、勝ち点を1つでも多く積み重ねる。

 次節のC大阪は降格圏16位に低迷。五輪で扇原、山口のボランチ2人が不在の可能性もあり、連勝チャンスだ。しっかり対策を練り浮上のきっかけをつかみたいところだ。【永野高輔】