<ACL:浦項1-1広島>◇1次リーグG組◇10日◇韓国浦項

 2試合を残して、Jリーグ王者広島の1次リーグ敗退が決まった。MF石原直樹(28)が後半17分、DF水本裕貴(27)が頭で落としたパスに左足で先制点を決めた。だが5分後、自陣の混戦から同点を許して、09年ACL覇者浦項に痛恨のドロー。開幕3連敗で最下位広島が欲しいのは、今大会初勝利だけだった。

 試合後、他会場のブニョドコルが北京国安に勝ったことで、3年前に続いて16強進出は夢に終わった。「勝ち点3だけを目標に臨んだ。どんな形でもいいから勝ちたかった」と森保一監督(44)。Jリーグ王者は07年から6年連続で1次リーグ突破を果たしていただけに、石原は「勝っていたら突破の可能性があったと思うと悔しい」。これで昨年初出場したクラブW杯出場の可能性も消えた。心身とも傷だらけの広島は、現在7位のJリーグで2連覇することが最大の目標となった。