<J3:藤枝0-0福島>◇第5節◇6日◇藤枝サ

 藤枝MYFCが福島FCと引き分け、今季ホーム初白星とはならなかった。FW登録も守備の要となっていたDF満生充(24)が左足首負傷で長期離脱した影響で、前半は守備が後手に回って主導権を奪われた。後半は静岡学園出身で今季新加入のMF枝本雄一郎(25)らが積極的なアタックを仕掛けたが、ゴールは奪えずにドローに持ち込まれた。

 前半、不慣れなボランチに入った枝本は「ストレスというか、迷いがあった」と明かした。攻守に貢献する満生の不在もあり、最初の45分間は守備の時間帯が増えた。後半、布陣変更で攻撃的MFの位置に入った枝本がチーム最多の4本のシュートを放ち「ゴールを意識した。もう少しコンディションを上げて点に絡みたい」と無得点を悔しがった。

 ホーム初勝利は逃したものの、今季初の無失点、3戦連続負けなしという好材料もある。DF奈良林寛紀(26)は「勝ち点を意識することなく、チャレンジャー精神でやらないといけない」と気を引き締めた。水島武蔵監督(49)は「チームの安定感はまだない。(ホーム初勝利を)近いうちに実現したい」と、ホーム4戦目となる13日の鳥取戦をにらんだ。【藤中栄二】