<J1:清水1-4浦和>◇第23節◇13日◇エコパ

 清水は首位の浦和に大敗した。公式戦5戦連続ゴール中と絶好調のFW大前元紀(24)ですら放ったシュートはわずか1本。完敗だった。大榎克己監督(49)は「結果を残せず申し訳ない」と、1万9000人を超えるサポーターに頭を下げた。

 前半、前からボールを奪いに行く前線の選手とDF陣の連係がかみ合わず、同22分、28分と立て続けに失点。指揮官は後半10分に1トップから天皇杯・東京戦同様にFW大前、FW高木俊幸(23)の2トップに変えるなど、システム変更や選手交代で打開を図ったが流れは変わらず。DF平岡康裕(28)がCKから1点を返すのがやっとで、最後まで失点を重ねた。

 これで、リーグ戦は8月の仙台戦から4戦勝ち無しとなった。今後も神戸、G大阪と厳しい戦いが続くが、大前は「すぐ試合がある。下を向かずに立て直していく」と言った。エースの言葉通り、今は残留に向けて気持ちを切り替えていくしかない。【前田和哉】