<データが語るJリーグ>

 鳥栖FW豊田陽平(29)がハイペースでゴールを量産中だ。鳥栖がJ1に初昇格した12年以降の得点はちょうど50点。12年以降に限ったJ1通算得点ランクで、12年に得点王を獲得した広島FW佐藤(46点)、昨年の得点王で今季もランク首位を走る川崎FのFW大久保(45点)を抑え堂々のトップだ。

 12年が19点、13年が20点、今季も8戦を残して11点とハイレベルで安定。最近3年の1試合平均は0・54点で、およそ2試合に1点のペースとなる。今季は残り8戦だから、あと4点は追加する計算。そうなれば、ここまでの11点と合わせて年間15点に到達。3年連続15ゴール以上となる。

 J1でシーズン15得点を3年以上続けたのは過去に9人。日本選手に限ると、93~96年に4年連続のFWカズ、3年連続のFW武田修宏(93~95年)、FW中山雅史(00~02年)の3人だけ。豊田が残り8戦で4点を積み上げれば12年ぶり4人目の快挙となる。これから優勝、残留争いが佳境を迎える中、こうした個人記録も注目だ。【石川秀和】