【ドーハ(カタール)14日=岡崎悠利】サッカー日本代表DF板倉滉(25=ボルシアMG)が負傷からカムバックし、W杯カタール大会の初戦となるドイツ戦(23日)に万全の状態を作れると語った。

その陰には、DF吉田麻也主将(シャルケ)からの“秘薬”パワーがあった。

板倉は9月のリーグ戦で、相手選手との接触で右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷の大けが。「これはW杯厳しいんじゃないかな」と本人も覚悟する負傷だったが、懸命なリハビリで合流直前のドルトムント戦(11日)で実戦復帰するまでに回復した。

ボルシアMGは負傷から30分以内にMRI検査を行うなど、充実した医療体制を持つ。またデュッセルドルフにある日本協会のオフィスにはトレーナーが常駐し、チームでの活動を終えた午後は日々オフィスでもリハビリを重ねたという。「なかなかよくなってほしいところが進まない状況になると、多少不安や焦りもあった」と心中も明かしつつ、クラブと日本協会によるサポートに「すごく助かりました」と感謝した。

同じ場所を負傷した経験を持つ吉田主将とはドイツでの家が近所。リハビリ中は、吉田が靱帯(じんたい)の主成分となるコラーゲンのサプリメントを持って板倉の家を訪れることも多かったという。板倉は「(吉田)麻也くんが僕の家にコラーゲンショットをたくさん持ってきてくれて。それを飲んでいるときが、1番膝が治っているなと感じた」と、冗談めかしつつも主将の心遣いに感謝した。

日本代表では同じセンターバックで、ポジションを争うライバルでもある。吉田は「日本サッカーのためにやれることをすべてやる。それの結果で滉が出て活躍してくれれば、僕にとっては最高のストーリーだと思う。正しい競争があることがチームにとっていい状態」と語った。苦しいときは手を取り合い、ピッチではスタメンの座を争う。気持ちのいい切磋琢磨(せっさたくま)が、森保ジャパンをまた1つ強くする。