今度は“強運”を生かせなかった。初戦で優勝候補のアルゼンチンに2-1で逆転勝ちを収める大番狂わせを起こしたサウジアラビアが、ポーランドに2-0で敗れた。

勝てば94年米国大会以来、28年ぶりの決勝トーナメント進出が決まる一戦。前半は高い位置からプレスでペースを握ったが、同39分にカウンターから先制点を奪われた。しかし、同43分、ゴール前でFWシェヘリが倒されたシーンが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)での判定で、PKと判定された。同点に追い付く絶好のチャンスだったが、FWのS・ドサリのシュートはGKに止められた。

アルゼンチン戦では1-0からの相手の追加点が、新たに導入されたAIのオフサイド判定補助システムで取り消されるなど『運』も味方につけて、後半の逆転勝ちにつなげた。しかし、この日のポーランド戦では決定機を決めきれず、GKの好セーブにも止められるなど、運もなかった。

22日にはサルマン国王の指示で、アルゼンチン戦の勝利を記念して翌23日が急きょ休日になった。ポーランド戦前には、同国のムハンマド皇太子から報奨として最高級車ロールスロイス・ファントムが贈られると、欧州メディアが一斉に報じた。これについては「現時点で何も決まっていない」とチームマネジャーが否定したが、大金星で周囲にはどこか浮かれた空気があった。ポーランド戦の敗戦で、一転して1次リーグ突破も微妙になってきた。