イングランドがワールドカップ(W杯)史上初めてとなったウェールズとの英国対決を3-0で制し、決勝トーナメント進出を決めた。

7大会連続16度目の出場となったイングランドと、64年ぶり2度目の出場となったウェールズの初対戦。世界中で「バトル・オブ・ブリテン」と呼ばれ、注目度の高いカードとなった。日本のSNSでも「イギリス対決」がトレンドワード入り。試合前に両国のエース、ウェールズのFWベール(33=ロサンゼルスFC)とイングランドのFWケーン(29=トットナム)が握手を交わすと、「ベイルとケインの握手見ただけで泣ける」「握手激アツすぎる」などと感動の声が並んだ。

そもそも、なぜ「英国代表」ではないのか? 英国の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」で、歴史的経緯に基づく4つの国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)を構成国としている。W杯を運営する国際サッカー連盟(FIFA)は1国1協会(代表)を原則としているが、サッカーの母国である英国の4つの国はFIFA創設以前から連盟を設立していたため、それぞれの加盟が認められているのだ。

なお、オリンピック(五輪)には英国全体で単一の五輪委員会を設立しているため、英国代表としての出場となる。だが、それぞれがライバル関係にあるため、英国代表は12年に自国開催となったロンドン大会で40年ぶりに結成されて以降、再結成は実現していない。

【W杯カタール2022特集】はこちら>>>>