サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で敗退した日本代表は、6日に現地で解散し、7日に森保一監督や、DF吉田麻也主将ら15人の選手が、チーム便で日本に帰国した。

帰国した15人の選手は以下の通り。

吉田麻也、堂安律、久保建英、田中碧、前田大然、鎌田大地、伊東純也、板倉滉、南野拓実、伊藤洋輝、酒井宏樹、相馬勇紀、谷口彰悟、山根視来、町野修斗。

成田空港着の航空機で到着。代表チームのそろいのスーツで、降り立った。選手が現れると「ブラボー!」との掛け声が飛んだ。

チームの大半が戦う欧州主要リーグはW杯終了後、年末年始にそれぞれ再開される。ドーハから直接所属クラブに戻る選手などもおり、それぞれが7日にまでにドーハを出発した。

<日本代表の過去の帰国>

◆98年フランス大会

1次L3連敗で敗退。6月29日に成田空港に帰国した際、無得点に終わったFW城が、期待を裏切られたことに怒った30歳の男性にペットボトルに入ったスポーツ飲料をかけられた。城は「少し水がかかっただけ」と冷静に対応し、屈辱に耐えた。ファンは1000人。

◆06年ドイツ大会

期待を裏切り1次Lで敗退。6月24日に成田空港に帰国し、直後の会見で川淵三郎キャプテンが「『オシム』が、あっ、オシムと言っちゃったね…」と明かしてしまい、大会総括より次期監督が注目された。ファンは700人。

◆10年南アフリカ大会

決勝T1回戦でパラグアイにPK戦で敗退。7月1日に関西空港に帰国。本田は黒いサングラス。会見で岡田監督がFW森本に「南アフリカの歌を歌うそうです」とむちゃぶりし、森本も「歌います。あ~、あ~」と披露。ファンは、空港館内は約2700人、館外約1500人の計4200人。警備約200人。

◆14年ブラジル大会

1勝もできず1次L敗退帰国。6月27日、成田空港には約1000人のファンが集まったが、4年前のような帰国会見はなし。選手も一様に表情は硬いままで、敗退のショックをうかがわせた。

◆18年ロシア大会

西野監督の采配で1次リーグを突破したが、ベルギーに衝撃的な逆転ゴールを決められ、16強で敗退。7月5日に成田空港に帰国。主将のMF長谷部、西野監督らが会見した。ファンは800人。