86年大会以来の頂点を目指すアルゼンチンと前回準優勝のクロアチアが決勝進出を懸けて激突する。
今大会最年少44歳のスカロニ監督が率いるアルゼンチンは、FWメッシを軸にしながらもエース1人に頼ることなくチームを強化。過去41試合で28勝12分け1敗の好成績を残す。44歳以下の指揮官がW杯で優勝を果たせば、90年大会で西ドイツ代表を率いたベッケンバウアー監督(当時44歳)以来となる。
18年8月に監督としての経験がないまま重圧のかかるアルゼンチン代表を指揮することになったスカロニ監督。だが、選手からの信頼は厚く、現役時代に代表チームで同僚だったレジェンドたちがアシスタントコーチとして若き指揮官を支える。
その1人が元代表のアイマール氏(43)。現役時代は華麗な足技を見せる小柄な攻撃的MFとして活躍した。メッシが「幼少期のアイドル」と話していた存在で「楽しみながら、これまでとは違った形でチームも団結できている」と言う。さらにインテル・ミラノなどで活躍した世界屈指のDFサムエル(44)、長年代表の主将を務めたDFアジャラ(49)の両氏もコーチに名を連ね、チームの一体感を深める。
対するクロアチアも2大会連続の決勝進出へ、往年の名選手がコーチとしてダリッチ監督(56)を支える。98年大会で初出場ながら3位入賞に貢献したGKのラディッチ(59)、バイエルン・ミュンヘンでも活躍したFWオリッチ(43)の両氏。前回準優勝メンバーのエースFW、マンジュキッチ氏(36)がコーチとして選手と監督をつなぐ架け橋となる。今大会は自身のような絶対的ストライカーが不在だが、クラマリッチらFW陣が要所で決定力を発揮している。
W杯で両チームの対戦は過去2度。98年フランス大会1次リーグではアルゼンチンのアジャラ、クロアチアのラディッチが出場していたが、アルゼンチンが1-0で勝利。18年ロシア大会1次リーグではFWマンジュキッチが最前線で奮闘し、クロアチアが3-0で快勝した。W杯の決勝トーナメントでの対戦は今回が初。豪華スタッフによるベンチワークも見どころの1つに挙げられる。


