カタールのピッチは本当に涼しい? 初の中東開催となった今回のワールドカップ(W杯)は、11月でも日中の気温が30度を超える暑さが心配されていたが、スタジアム内で「暑い!」との声は聞こえない。

理由は最新鋭の冷房設備。スタジアムの熱気や人々が感じる温度に合わせて、至る所に設置された吹き出し口から涼しい風が送られる仕組みになっているという。

むしろ、スタンドでは「寒い!」の声が聞こえるほどだが、熱戦が繰り広げられるピッチも本当に涼しいのか? 選手から一番近い位置、ピッチサイドで撮影する日刊スポーツの横山健太カメラマンに、実際に温度を測ってもらった。

13日の準決勝アルゼンチン-クロアチア戦が行われるのは、ルサイル国立競技場で、現地時間の午後10時から。場所も時間も同じ条件で行われた9日のオランダ-アルゼンチン戦。ピッチに置いた温度計を見ると…「22度」を示していた。日本で言うと春や秋の季節の変わり目に、涼しく心地よいと感じる気温だろうか。

今大会は全8スタジアムのうち、974競技場を除く全会場に最新鋭の冷房設備が導入されている。974競技場は大会後に解体されるため冷房設備がないが、全ての試合のキックオフ時間が午後7時か午後10時と、一気に涼しくなる夜の時間帯に設定されていた。

8スタジアム全てのピッチサイドで撮影した横山カメラマンによると、時に「半袖だと震えるほど寒かった」というピッチの気温。35歳のエースFWメッシ、全5試合で走り続けてきた37歳のモドリッチにとっては、体力の消耗を抑え、好プレーへの追い風となるかもしれない。【磯綾乃】