バルセロナ(スペイン)が後半ロスタイムの劇的ゴールでパリサンジェルマン(フランス)を大逆転で下し、10季連続の8強進出を決めた。

 第1戦を0-4で落とし、崖っぷちに立たされていたバルセロナはホームでの第2戦の前半3分、ゴール前のこぼれ球をFWスアレスが頭で押し込み、同40分にはペナルティーエリア左奥からのMFイニエスタのヒールパスが相手DFのオウンゴールを誘い、さらに後半5分、FWネイマールが倒されて得たPKをFWメッシが左足でゴール左へ蹴り込んで、ついに2戦合計3-4と1点差まで迫った。しかし、同17分、セットプレーからFWカバニに右足で決められ、痛恨のアウェーゴールを献上。2戦合計3-5となって勝ち上がるためにはあと3点が必要となり、絶望的な状況に追い込まれた。

 だが、バルセロナはあきらめなかった。同43分、ネイマールがゴール左からのFKを右足で直接決め、同ロスタイムにはスアレスが倒されて得たPKを、ネイマールが相手GKの逆を突いて右足でゴール右に突き刺して2戦合計5-5とした。このままではアウェーゴール差で敗退となるため、ロスタイムも4分を過ぎたセットプレーではGKテアシュテーゲンも上がっての総攻撃を仕掛けた。そのテアシュテーゲンが倒されて得た、ラストプレーとなったFKからの2次攻撃で、ネイマールの相手DF裏への浮き球にMFセルジロベルトが飛び込んで右足を合わせてゴールネットを揺らして2戦合計6-5とし、劇的な勝利をものにした。4点差を逆転したのは欧州CLでは史上初。