DF吉田麻也が所属するサウサンプトンはホームでのバーンリーとの開幕戦を0-0で引き分けた。

 後半の選手交代とシステム変更を機に攻勢に転じ、新戦力のFWイングスやMFエルユヌシが躍動して決定機を演出したが、ゴールマウスをこじ開けることはできず、勝ち点1にとどまった。

 吉田はワールドカップ(W杯)明けでプレシーズン合流が遅れたことによる「マッチフィットネス不足」でベンチ入りしなかった。ヒューズ監督は「マヤは2週間のチーム練習と、(最終親善試合での)20分間程度の実戦をこなしていただけで、完全に(開幕戦に)臨める状態ではなかった。加えて、他の選手たちは開幕戦への準備という面で彼よりも調整が進んでいた。そこで、(今日は)外した方が良いと感じたまでのことだ。あと2、3週間もすれば準備万端の状態になるだろう」と説明。次節でのメンバー入りの可能性は「あり得るかもしれない」と語った。

 今季はセンターバックのベステルゴーアがボルシアMGから加入。この試合でも199センチの長身を生かして頭でクロスを跳ね返し続ける活躍を見せた。リベロ的な機動力やパス能力では吉田が上だが、7月に獲得が決まった時点で、「ファンダイク(1月にリバプール移籍)の後任」とも国内メディアで報じられた強力なライバルの出現で、吉田の移籍7年目のシーズンが始まった。(山中忍通信員)