イタリア、セリエAインテル・ミラノがアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(22)とスペインリーグのバルセロナ所属でフランス代表FWグリーズマン(29)とのトレードを希望しているとイタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルト電子版が14日、報じた。マルティネスに関してはバルセロナが今夏獲得を狙っている。

同紙は、グリーズマンがメッシへの理解力を欠き、うまく連携できていないこと、そしてマルティネスと同等の市場価値を持っていることを理由に挙げている。

イタリア国内ではすでに、マルティネスが自身のアイドルであるメッシのそばでプレーすることを望んでいると代理人が明かしたこともあり退団が濃厚であること、インテル首脳陣が移籍による傷口を最小限に抑える準備をしているという報道も出ている。

これらの報道を受け、スペイン紙スポルトは、バルセロナで安定したパフォーマンスを発揮できていないグリーズマンについて、昨夏に1億2000万ユーロ(約144億円)でアトレチコ・マドリードから獲得したため、契約解除金1億1100万ユーロ(約133億2000万円)のマルティネスとトレードした場合、バルセロナは投資額のほとんどをカバーできると伝えている。

今夏の移籍市場では、各クラブが新型コロナウイルスの影響により、財政面で大ダメージを受けているため、トレードがこれまで以上に多くなると予想されている。今季チームにフィットしたとは言い難いグリーズマンが、今後どのような決断を下すか注目だ。(高橋智行通信員)