スペイン2部リーグで、ウエスカの1部昇格の立役者となったFW岡崎慎司(34)の契約が自動的に更新されるとスペイン紙アスが19日に報じている。

ウエスカは17日、ホームで行われたスペイン2部リーグ第41節ヌマンシア戦に勝利して2位以内を確定させ、わずか1年で1部返り咲きを決定した。

岡崎は昨夏、スペイン2部のマラガに入団するも、サラリーキャップ制(移籍金の減価償却費及び選手年俸)の問題で選手登録できず、ウエスカと今季1年間の契約を結んでいた。

この契約条項には2季目をプレーする契約延長オプションが含まれていた。そのためアス紙はチームが1部昇格を決めたことにより、岡崎の契約が自動的に延長され、来季もウエスカでプレーすることが決定したと伝えている。

岡崎同様、昨夏より契約を結び、わずか1年でウエスカを1部昇格に導いたミチェル監督も今季で切れるはずだった契約が自動延長されている。ミチェル監督は2年前の2017-18年にも2部を戦ったラリョ・バリェカノを1部に昇格させており、わずか3年間で2チームを1部に引き上げる「昇格請負人」になっている。

岡崎はヌマンシア相手に美しいヒールショットで今季の12得点目を記録し、ウエスカが1部昇格を決めた直後に「スペインの1部でやりたいという夢がこれでかないます。来シーズンはビッグチームもいっぱいある中で、自分たちは1部でまずウエスカ初の残留を果たせるように、自分はチームに貢献できるように、またゴールを取れるように頑張りたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」と意気込みを語っていた。

岡崎は来季、レアル・マドリードやバルセロナなど世界最高峰のチームが集う、夢のスペイン1部リーグに初挑戦する。

(高橋智行通信員)