欧州チャンピオンズリーグ(CL)の4強が出そろった。15日(日本時間16日)の準々決勝でリヨン(フランス)がマンチェスター・シティ(イングランド)に3-1で勝利し、10季ぶりとなるベスト4進出を決めた。準決勝では優勝候補の筆頭格であるバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と対戦する。ベスト4を前にイングランド勢とスペイン勢がともに姿を消すのは24季ぶりとなった。

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バイエルン・ミュンヘンが5度の優勝経験を誇り、それ以外の3チームは初優勝を目指す。ベスト4はドイツ勢とフランス勢が2チームずつとなったが、英国最大手のブックメーカー「ウィリアムヒル」の優勝オッズは16日現在で、Bミュンヘンが本命の1・53倍。対抗はパリ・サンジェルマンで3・75倍、ライプチヒ10倍、リヨン15倍と続く。

そのオッズ通り、Bミュンヘンの3冠の可能性は高い。6月末で国内リーグが終了し、リフレッシュしたドイツ王者は準々決勝でバルセロナに8-2で大勝。容赦なく相手をたたきのめす姿は、14年W杯で最終的に優勝したドイツが7-1とブラジルを粉砕した試合をほうふつさせた。

対抗のパリSGはFWネイマールがキレキレ。負傷していたFWエムバペも準々決勝のアタランタ戦で途中出場から決勝点をアシストした。順当ならBミュンヘンとパリSGの決勝となるが、伏兵のライプチヒも新進気鋭のナーゲルスマン監督の下、戦術を駆使して初の決勝進出を狙う。