1次リーグ屈指の好カードで、14年ワールドカップ(W杯)優勝のドイツは0-1で18年W杯覇者のフランスに敗れた。ボール支配率59%、シュート数は相手の2倍以上の10本だったが、うち枠内は1本だけで、決定力不足だった。

しかも、失点は今大会に向けて代表復帰させたベテランDFフンメルスによるオウンゴール。欧州連盟(UEFA)によると、ドイツのオウンゴールは欧州選手権史上は初で、国際主要大会でも78年W杯オーストリア戦のフォクツ以来2度目という。(フォクツは後にドイツ代表監督を務め、96年欧州選手権優勝に導いている)。

また、ドイツはこの試合で史上初めて欧州選手権通算50試合となったが、その節目を飾れなかった。過去の欧州選手権初戦は5勝5分けで、黒星スタートも初めて。16年大会は1次リーグは無失点だった。

今大会後に退任することが決まっているレーウ監督としては、屈辱の1次リーグ敗退を喫した18年W杯からの再起ぶりを示したいところだったが、出足でつまずいた形。同監督は「本当に強度の強い試合で、我々は最後まで戦った。チームがトライできなかったことを、責めることはできない。彼らは持てるものすべてを出してくれた」と選手をかばっていた。

次戦は前回大会覇者ポルトガルとの対戦になる。

◆放送 欧州選手権はWOWOWで全試合完全生放送、WOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信される。